梨の農園日誌

1月

新しい年が始まりました
元旦は新年にふさわしい真っ白な銀世界になりました

3月

ヤーリー梨採取
交配用の花粉集め

グーんっと空に向かって力強く育っています。
二十世紀梨のつぼみです。

4月

4月の交配にむけて、ヤーリー梨の花を摘み、 交配用の花粉を集めます。

集めた花粉を瓶に入れ首からぶら下げて、「ぼんてん」と云う鳥の羽毛で出来た優しい~刷毛の玉のようなもので雌蕊にチョンチョンと花粉をつけて畑中を回ります。 お天気が勝負!の瞬間です。晴れ間の続く日を天気予報とにらめっこ。

交配の終えた梨畑から、梨の花を投稿しましたら、NHK放送で採用していただきました。

花が終わったら、どの実を大きく育てていくか?
花の終わった元がふっくら膨らんでいるのがわかりますか?
ここが実になっていきます。8~9個から3~2個にしていきます。

5月

梨畑は、交配を終え実が膨らみました
皆様にお届けする果実を吟味し小袋かけて実を守ります

6月

梨畑は、小袋の次に、大袋をかけています。
カビの発生など敏感な時期に入りました。
実を美味しく育てるのに必要な葉っぱをアブラムシなどに枯らされないか?もチェックです。
毎日、お天気とにらめっこです。

梨畑は、幸水、20世紀梨の大袋かけが終わり、ひと段落。
この梅雨の雨と気温を待っていました。

7月

病気害虫の観察を続けて、梨畑を管理中。甘~くて、瑞々しくて安心して召し上がっていただける果実になるよう見守っています。

梨畑は、幸水、20世紀梨の成長が楽しみにな時期になってきました。

8月

もうすぐ梨収穫時期になります。
いま、梨の実の「甘み」を作るのに大切なのは、葉っぱの光合成で出来た養分です。 平井農園の畑は、太陽の恵みをいっぱい受けられる日当たりのよい傾斜地にある畑です。 しっかりと雨が降っても、水はけが良いので、甘い梨を作るのに適しています。

梨畑は、大袋をかけた実が燦々と太陽を浴び、すくすく育っている頃です。
実を美味しく育てるのに必要な葉っぱをダニ、アブラムシに食べられない様に 防除しています。またカビの発生など注意が必要な時期です 。

9月

薄らと朝が明け、梨の色が見えるくらいの朝5時半から収穫します。早朝に梨を収穫する事によって、良い事がいっぱいです!
朝の気温で冷えている梨は、とても日持ちが良い事です。早朝は、梨も休んでいるため梨の呼吸量も少なく静か。そこで、梨にストレスを与えない様に、そぉ~っと収穫します。ストレスを与えない梨は、糖度も減らさずに収穫でき美味しい~です。
※日中は、梨も活発に活動しているので呼吸量も多く、養分が分散し、まだまだ気温が高いので、収穫時間には適さないと平井農園では考えています。

果実には、日中の燦々とふりそそぐ太陽光と、夜には冷んやりするくらいの気温差が必要です。 これの繰り返しで、果実も太り、甘みもぎゅっと実にとじ込められます。

お陰様で、夕立が降れば気温もグーンと下がり湿度はあるものの涼しく過ごせています。
これからは台風、土砂崩れを引き起こすような激しい雨、突風、これらに注意が必要です。自然豊な西吉野はそろそろ季節のつなぎ目を迎えました。